【花札】こいこいの遊び方と初心者でも効率よく勝てる戦略

はじめに

花札は運で勝負が決まる運ゲーです。しかし、上級者と初心者では明確に勝率に差が出ます。上級者と戦った時の勝率はルールを覚えただけでは30%、初心者で35%、中級者でも45%程度になります。この記事では身につけるだけで効率よく、なるべく簡単に他の初心者と差をつけられるように解説していきます。

(花札はローカルルールの多い遊びです。対戦の前には必ずルールや得点のすり合わせを行いましょう。刀鷹のブログでは任天堂様の紹介するルールで説明をしておりますが、一部に刀鷹独自の解釈が含まれる場合がございます。)

花札(こいこい)のルール

「こいこい」以外の遊び方についてはこちらをご覧ください。

【花札】花合わせの遊び方と初心者でも効率よく勝てる戦略 【花札】六百間の遊び方と初心者でも効率よく勝てる戦略

花札の札一覧

黄色が光札(20点札)
桃色がタネ札(10点札)
紫が短冊札(5点札)
着色無しがカス札
と呼ばれる札です。

こいこいのやり方

ゲームの準備

①まずは親(先行)と子(後攻)を決めます。決め方に決まりはありませんが天下の任天堂様は「裏向きの札を1枚ずつめくり、月の早いほうが初回の親」としているので大人しく従いましょう。
②親が決まったら札を配ります。親が札を混ぜ、子、場、親の順に2枚ずつ配り各8枚用意します。親、子は配られた札を相手に見えない様に手札にし、場の札はお互いが見えるように表で置きます。残った24枚の札は山札になります。

さあ、ついにデュエルスタートです。

③手番のプレイヤーである親は手札から好きな札を場に出します。この時に同じ月の札が場にあればペアを作って獲得できます。さらに山札の一番上をめくって同じように場に出します。この時も場に同じ月の札があればペアを作って獲得できます。
④今度は子が③と同じ手順で札を集めます。どちらかが後ほど紹介する「役」を成立させるまで繰り返します。

③・④の各手番終了時に新たに役が成立した場合は以下に進みます。(役に札が追加されて点数が増えた場合も

⑤花札(こいこい)の醍醐味「こいこい」です。役を成立させたプレイヤーはそこで点数を確定する「勝負」か点数アップを狙える「こいこい」を選択できます。「こいこい」を選択するとゲームが継続し、次にどちらかが役を揃えるまで③④が繰り返されます。

「勝負」が選択されるか子が最後の番を終えると試合終了です。「勝負」を選択したプレイヤーのみ揃えた役においじて点数を獲得し、次の親になります。

「勝負」が選択されなかった場合はお互いに得点はなく、今回の子が次回の親になります。

これを1月から12月の12回やった所で点数の多いプレイヤーの勝ちです。(12回だと時間がかかるので、6回の短縮版でやる場合もあります。)

こいこいの役一覧

こちらがこいこいの役になります。 詳細については後ほど画像付きで記載いたします。

  • 三光・四光(雨入り四光)・五光
  • 花見で一杯
  • 月見で一杯
  • 猪鹿蝶
  • 赤短
  • 青短
  • タネ
  • タン(5短)
  • カス(10カス)
  • 手四&くっつき

初心者が意識するべき3つの戦略

本題の戦略を解説していきます。

その一、強い役を作れ

役にも強い、弱いが有ります。 揃えやすい、点数が高い、他の役も狙いやすい程強い役となります。

最強は何なのか、下から順にランキング形式で紹介しますので是非予想しながらお読みください。

10位 タネ

タネ札を5枚集めると成立します。
9枚の中から5枚なのでそこまで難しくはありませんが、5短よりも全体数が1枚少なく、タネと一緒に狙えるのは猪鹿蝶だけのため、猪鹿蝶失敗時に切り替える以外に狙う事は少ないです。

9位 タン(5短)

短冊札を5枚集めると成立します。
10枚の中から5枚集めるだけのシンプルな役で、赤短や青短に失敗した場合にはこの役に切り替えられます。
赤短や青短に成功した場合は集めた短冊が追加点になるので無駄が少ないです。

8位 カス(10カス)

カス札を10枚集めると成立します。
24枚の中から10枚なので、成立させやすさはNo1。他の役を狙えっているといつの間にかある程度集まっていることも多いです。
強い役が狙えない時、点数を増やしたい時だけでなく、親になりたいなどの理由で『とにかく上がる』時にも使い易い用途の多い役です。
1手番で最大4枚(4点)増やせるのはタネ・タンにはない強みです。。
使いこなせればかなり強い役ですが、このランキングでは攻撃面での評価になるので単体で高得点は狙いにくい10カスはこの順位にしました。

7位 猪鹿蝶

萩・紅葉・牡丹の猪・鹿・蝶を集めると成立します。
紅葉・牡丹には青短があるので青短との重複も狙いやすいです。

6位 青短

牡丹・菊・紅葉の青い短冊を3集めると成立します。
紅葉・牡丹には鹿、蝶がいるので猪鹿蝶との重複も狙いやすいです。
菊には酒があるのですが、酒は月花見酒を狙った方が強い場合が多いため、菊から狙う場合は少なくなると思います。

5位 赤短

桜・松・梅の文字の書かれた短冊を3枚集めると成立します。
桜・松には光札があるので三光との重複も狙いやすいです。
高得点を狙う際にはお互いに意識することになる役です。

4位 三光+α

三光 小野道風にカエル(柳)を除く光札(桜に幕・芒に月・松に鶴・桐に鳳凰)の中の3枚を集めると成立します。
4枚集めると四光で8点(4枚小野道風にカエルの場合は雨入り四光で7点)、光札全て集めると五光で10点となります。
五光は花札の最高の10点の役です。
4枚の中の3枚を集める役なので狙い易い上、相手に1枚取られても成立可能です。
花見で一杯・月見で一杯・赤短と共に狙える応用させやすく、お互いに常に意識することになる役です。

3位 月見で一杯

菊に盃(酒)と芒に月のたった2枚で成立します。
その上なんと5点!
月見酒とも呼ばれ2枚で5点という花札最高コスパの役です。
花見で一杯よりもタネ・カスの重複が狙い易いのが特徴です。
月見で一杯+カス11枚(2点)の7点(7点以上は点数倍)を狙い易いです。
7点以上狙う際のコスパは花見酒より上とも考えられます。

2位 花見で一杯

菊に盃と桜に幕のたった2枚で成立します。
その上になんと5点!
花見酒などとも呼ばれ3位の月見酒と共にコスパ最強です。
月見酒より上位の理由は、桜には赤短があり、赤短⇨松に鶴で三光の重複が狙いやすいからです。
菊に盃と桜に幕のたった2枚で成立します。
その上になんと5点!
花見酒などとも呼ばれ3位の月見酒と共にコスパ最強です。
月見酒より上位の理由は、桜には赤短があり、赤短⇨松に鶴で三光の重複が狙いやすいからです。
花見で一杯+赤短(失敗時は月見酒や三光)5点の10点以上が狙い易いです。
月見酒以上に大量得点に繋げ易いです。

1位 手四&くっつき

配られた手札が同じ月のペア×4だったり、同じ月の札が4枚揃って居た場合に公開することで、6点貰って親として次の月に移行できます。
麻雀でいうと四対子や暗槓、ポーカーでいうと4ペアやフォーカードが初手で揃った状態ですね。
戦わずに勝てるなら、それが最強です。
しかし、狙ってできる役ではないため、見落としがないようにだけ気をつけましょう。

【その一の発展】狙う札の順位

優先度は

酒→1手で2つの役が進む組み合わせ→四光札→役ができる札(赤青短や猪鹿蝶など)→優先度高い札が含まれる月→優先度の低い月→確実に取れる札(その二で詳細を記載します)の順になります。

具体例はこちらの詳細に記載していますが、

①札を取れるなら手札を捨てない

②場にある強い役ができる札を確保する

③札を捨てるときは価値の低い札を捨てる

と覚えてください。

札の強さランキングです

①菊に盃

②桜に幕&短冊のセット

③松に鶴&短冊のセット

④紅葉に鹿&短冊のセット・牡丹に蝶&短冊のセット

⑤桜に幕・芒に月

⑥松に鶴・桐に鳳凰

⑦赤短・青短札

⑧猪鹿蝶

⑨短冊

⑩その他の札

手札にある場合は優先度を2〜3下げてOK

戦略その二の確実に取れる札の場合は優先度に関係なく、他の取れる札を優先

捨ててもいい札のランキングです

①その二で解説する『確実に取れる札』がある月の弱い札(3枚で強い札を持っていない場合は除く)

②藤・菖蒲  タネ・タン・カス意外に作れる役がないので困ったら捨てる札

③柳     ②との違いは雨入り四光のみなので相手に三光が揃わないなら捨ててもOK

④梅・萩   お互いに赤短・猪鹿蝶が揃えられない(揃えない)場合は捨ててもOK

⑤芒・桐   お互いに三光が揃わない・光札が既に取られている場合は捨ててもOK

試合の流れの中でかなり変わってくるので中級者でも①〜③程度まで覚えておけば

役が成立した時点で勝負をすると成立している役の点数が入ります。 さらに以下の条件を満たしていると得点が2倍になります。

・役の合計が7点以上
・相手がこいこいをしていた場合

狙えるときは積極的に大きな点数を狙っていきましょう!

役の重複について
月見で一杯・花見で一杯・三光系統、赤短・青短は重複します。
刀鷹は普段、同点数内重複なし(タネと猪鹿蝶、5短と赤短青短は後者が優先される)ルールを使用しています。
赤短と青短の重複はかなり解釈が分かれますが、赤青短(10点+他の短冊札1枚で1点追加)に役が変化する。赤短青短はお互いの枚数に含めずに重複(10点+他の短冊札1枚で2役分の2点追加)の1つが計算も簡単なので好まれています。

任天堂発売のゲームを調べたところ赤短や青短と5短は重複する様ですのでこちらを採用する場合は赤短3枚+短2枚は赤短の5点+2点と5短1点の8点で以降短冊1枚につき2役分で2点追加となります。
タネと猪鹿蝶も同様です。

その二、札の枚数を意識しろ

月の札は各4枚で12ヶ月分あります。初めに配られる手札各8枚と場の8枚、お互いに山札からめくる8枚で1試合では合計40枚使います。 ゲーム脳の賢い方ならお気づきかも知れませんが、使わない札は8枚もあり、同じ月の札は2回までしかあわせられないのです。 札の残り枚数を考えるとどの様なことができるのかですが、

①1組成立した札の月は、他の札の組み合わせが決まる
1組成立すると残り2枚になり、そのうちの1枚を持っていれば相手はその札を揃えられず、自分は場にあればいつでも好きなタイミングでその札を取れます。(ただし、相手も桜を残していたり、最後まで出ない場合もある)
また、桜に幕で桜に短を取った場合、持っている桜のカスは桜のカス以外を取れなくなります。
②手札に3枚あればその中の1枚は確実に取れる。
桜に幕・桜に短・桜のカスの合計3枚の桜が手にある場合
A.場に桜がある→桜4枚全て取ることができる。
B.場に桜がない→桜にカスを捨てる→桜のカスを取られる→①の応用で桜に幕と桜にタンを取れる(3手かかってしまうデメリットはある)
また桜のカスが場に残っている限り、桜に幕・桜にタンのどちらかは確実に取れる状況が続くので相手に赤短や三光のプレッシャーをかけられます。
手札に同じ月の札が3枚あるとスピード面では若干不利ですが、確実に取れる札が多く、戦略面では強くなると考えられます。

おまけ
こいこいは基本的に場札を先に選べる先行が有利ですが、後攻にも利点があります。
各札1枚しかないので、先行はどうやっても後攻が最後の一手で出す札を取ることはできないのです。
攻めの先攻、守りの後攻というわけですね。

その三、勝負どころを見極めろ

役を揃えたら「勝負」か「こいこい」を選択しますが、基本的に慣れるまでは即「勝負」で大丈夫です。慣れてきたら、相手の獲得札を確認し、揃うまで時間がかかりそうか、自分の役を追加(または更新)できるかを判断して「こいこい」をしてみましょう。

判断基準
・勝つためには(点数を考慮せずに勝敗のみを決める場合)
①最終月(12試合目)は、相手に勝てる点に達するまでは「こいこい」
・相手の獲得札で判断(①以外の場合)
②相手が後1枚で揃う役がある場合は「勝負」(残りの札を自分が持っている場合は除く)
②相手が後2枚で揃う役がある場合で、場にその月の札が両方あった場合は「勝負」(残りの札を1枚でも自分が持っている場合を除く)
・自分の手札をみて(②を満たしている場合)
③次の自分の番で確実に役の更新、追加ができるなら「こいこい」してもOK
③次の自分の番で2種類の獲得出来る予定の札で役が更新・追加出来るなら「こいこい」してもOK

3つの戦略まとめ

①まずは酒や桜に幕等優先度の高い札を確保&相手に取らせないことを意識する。何も場に出せない時は価値の低い月の札から出す。
②確実に取れる札を把握し、狙う優先度を下げる。
③安全なタイミングや確実に点数を増やしたい場合のみ「こいこい」する。
中級者はこれに加えて、札やその月の価値を細かく判断したり、相手の手札を予測しながら立ち回り、妨害も細かくなっていきます。

おまけ

極稀に起こるケース

手四&くっつきがお互いに発生していた場合は親のみ成立となります。
ゲーム開始時に場に同じ月の札が3枚ある場合は、その月の最後の札を場に出したプレイヤーが4枚すべて貰えます。(2枚でも適用するローカルルールも有ります。)
ゲーム開始時に場に同じ札が4枚置かれた場合は配り直しとなります。

楽しそうな花札

記事を書く際にキャラクター花札を調べていたら、昔自慢されて憧れてた刀剣乱舞の花札を発見しました。こちらのサイトでは花遊びという名前でゲゲゲの鬼太郎の商品も扱っていました。折角遊ぶなら好きなキャラでかっこよく決めたいよね。ということでかっこ良くて強い!最近流行りの花札で遊んでみてはいかがでしょうか?この花札だけの特殊ルールも用意されているのでコスパも良いですよ!!

後書き

最後までご覧いただきありがとうございます。 こちらの戦略を身につけるだけでかなり勝率が上がるはずですが、最後までご覧いただけているということは、まだまだ強くなりたいとどこかで思っているのではないでしょうか? 反響があればより詳しく、難しい戦略も書いていきますので、その際は是非ご覧いただき※TOP花ふダー(※上級こいこいやー)になっていただければと思います。 ※筆者の造語です。

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